ゲーミングキーボードといえばメカニカルスイッチ。cherry mxスイッチのシルバー軸!と言った時代は過去のものとなりつつあります。steelseriesのAPEX PROシリーズに採用されたスイッチに注目です。
OmniPoint2.0スイッチ
まずこのスイッチを説明するために、メカニカルスイッチとオプティカルスイッチについて簡単に振り返っておきます。
メカニカルスイッチ
メカニカルスイッチは、銅板同士が触れ合うことで、入力されたと判定します。アクチュエーションポイント、どれくらい押下された時に入力されたと判断するか、は銅板の具合などで決まります。よって、さまざまな軸が存在します。クリック感も軸の特性が異なりますね。
OmniPoint 2.0スイッチ
OmniPoint 2.0スイッチは、無接点方式。光を使って入力制御をします。まさに高速、従来のメカニカルの11倍速くなるらしいです。
アクチュエーションポイント調整可能
どれくらい押されたら入力と判定するか、を自分の好みで変えられます。メカニカルスイッチの場合、何個もスイッチを買って試さないと実現できませんでしたが、自由に設定できます。
1キー2アクションの操作が可能
1つのキーに対して、2つのアクションを設定できます。浅く押した時は歩き、深く押した時は走り、と言った具合です。これはRazerのHantsman Analogでも実現できていないので、ほんとすごいです。
ワイヤレス対応
APEX PRO MINI WIRELESSは無線モデル。2.4GHzのラグフリーなタイピングだけでなくBluetoothにも対応してます。
APEX PRO MINI WIRELESS
キースイッチ | 調整可能なOmniPointメカニカルスイッチ |
スイッチ定格 | 1億回のキープレスを保証 |
オンボードメモリ | 5つのカスタムプロファイル |
プロセッサー | 32ビットARM |
調整可能な作動ポイント | 0.2~3.8mm |
接続 | 取り外し可能USB Type-C ケーブル / 2.4 GHz / Bluetooth |
バッテリー寿命 | 30時間(ワイヤレス) 40時間(Bluetoothとデフォルトの照明を使用) |
APEX PRO MINI
キースイッチ | 調整可能なOmniPointメカニカルスイッチ |
スイッチ定格 | 1億回のキープレスを保証 |
オンボードメモリ | 5つのカスタムプロファイル |
プロセッサー | 32ビットARM |
調整可能な作動ポイント | 0.2~3.8mm |
接続 | 取り外し可能USB Type-C |
APEX PRO TKL
タイプと名前 | 調節可能なOmniPointメカニカルスイッチ (アナログホール効果磁気センサー) |
作動点 | 0.4mmから3.6mm |
作動力 | 45cN |
レスポンスタイム | 0.7ms |
耐久性 | 1億回のキープレス |
APEX PRO
タイプと名前 | 調節可能なOmniPointメカニカルスイッチ (アナログホール効果磁気センサー) |
作動点 | 0.4mmから3.6mm |
作動力 | 45cN |
レスポンスタイム | 0.7ms |
耐久性 | 1億回のキープレス |
まとめ
OmniPointメカニカルスイッチと同じ特徴を持つスイッチに、Razerのオプティカルスイッチ、アナログオプティカルスイッチがあります。
性能的には、steelseriesのApexProシリーズの方が上に見えます。具体的には2つのアクションを1つのキーに設定させる機能、無線対応の2点です。razer Hantsman analogシリーズにも無線が発売される可能性は十分にありますが、2アクション1キーの対応は果たしてどうなのでしょうか?
それに対し、価格面ではRazerに軍配が上がります。razerが2万円以下なのに対して、steelseriesは、無線モデルで4万、有線モデルでも3万です。
steelseriesは高性能でやや高め、razerは機能的にはsteel seriesに劣るもののコスト面では圧倒的有利、今後の動向にも注目です。